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決断

by Satomi

 昨年、知りたいことをググってたらなんだかんだと検索に引っかかった東京にある「昭和館」。昭和館には私の知りたいことがいっぱいあるのだろうけど、東京には行くチャンスがないな、と検索してた時には思ってたのですが、この一月に東京へ行く機会が訪れ、検索で何度も引っかかった昭和館が奇遇にも宿泊するホテルから歩いてすぐの所にあり、東京旅行最終日に「昭和館」→「江戸東京博物館」→「羽田空港」の計画で行きました。

 意気込み過ぎたみたいで開館前に到着。見学に三十分、調べ物に一時間の滞在時間一時間半の計画でしたが、展示物を見学するだけで一時間費やし、戦時中に学生だった方々が案内人でおれら、質問してたらあっという間に三十分経ち、調べ物をする間もなく予定時刻に。

どうしよう・・・目的を達成してない中途半端な感じになってしまった。プラン変更しようか・・・。

 第一案

 昭和館→江戸東京博物館→羽田空港の江戸東京博物館は諦めて昭和館で資料見まくって知りたいことを知る・・・。

 第二案

 昭和館の案内人の方にシベリア抑留の質問をしまくってたら、シベリア抑留について知りたかったらここ昭和館ではなく新宿にある「平和記念展示資料館」に行ったらいいよ。と教えて頂いた。「平和記念展示資料館」には私が最も知りたいことがあるかもしれないから行ったほうがいいなぁ。場所・行き方を確認。

 第三案

 当初の計画通り、江戸東京博物館に行く。東京旅行初日に江戸城のお堀をぐるりと探索してからの皇居見学で各藩が積み上げた石垣を、この石垣が江戸時代の戦のない二百六十年の土台となったのかと胸熱で眺め。旅行二日目は小江戸 川越で頬ずりしたくなる江戸時代の建物に魅了されたので、やはり最終日は江戸で〆る! で江戸東京博物館に行くと江戸旅行はパーフェクトになり私は嬉しい。

さぁ、どうするか・・・どの案も正解のようなので、心に聴くしかない。昭和館の椅子に深く座り、それぞれをイメージしてみる。

 第一案→二日間、東京を歩き回ったのですこ~し疲れがあり、奇跡的にも読みたい本が見つかったとしても本を開いたとたん睡魔に襲われ、集中力が続かない可能性特大・・・昭和館滞在は睡魔との闘いになりそうなので却下。

 第二案→シベリア抑留の資料館があるなんて知らなかったので「平和記念資料館」へ行き、伯父が命を落としたシベリア抑留を知るべきなのでは。

旅行初日ホテルに荷物を預けまず向かったのが戦死者の御魂が祀られている靖国神社。伯父の事を考えながら歩いてたら、段々と腹が立ってきて、靖国神社の鳥居が見える頃には怒ってた。

伯父は終戦前年の十二月に入隊、終戦の年夏頃に戦地へ、そこからそのままシベリアで三ヵ月後の十二月に二十歳で死亡。半年早く、原爆が落とされてからではなくその前に戦争が終わっていたら伯父だけではなく多くの人々の運命が違ってたはず。なぜ。どうして。やり場のない怒りは悲しみに変わり拝殿で参拝の時は嗚咽してました。

靖国神社を離れてからも怒りと悲しみに支配されてて、その辛さから逃れる為に力いっぱい歩いた。

「平和記念資料館」に行ったらあの怒りと悲しみに再び襲われ辛くなるなぁ。

・・・もう辛くなりたくない。なので第三案の江戸東京博物館に行って江戸旅行を楽しもうと決断しました。

帰りの飛行機、座席に着きホッとして思ったのが東京旅行愉しかった、良い決断だったと。

「平和記念資料館」は心残りですがまたの機会に。

たいした決断話ではありませんが、日々小さな決断をして今日の自分が存在してる。今日の自分は未来の為に何を決断する? 伯父の生きてた時代は自分の道を自分で決断できなかった時代。今は小さな決断でもできる幸せがある。

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